歌手セリーヌ・ディオン、難病「スティッフパーソン症候群」を告白

歌手のセリーヌ・ディオンさんがスティッフパーソン症候群と診断されていることを告白した/Edward Berthelot/GC Images/Getty Images

2022.12.09 Fri posted at 10:23 JST

(CNN) 歌手のセリーヌ・ディオンさん(54)が8日、インスタグラムに掲載した動画で、難病の「スティッフパーソン症候群」と診断されていることを公表した。来年予定していた欧州ツアーは「以前のように歌えなくなった」という理由で延期や中止となった。

動画の中でディオンさんは、「数百万人に1人程度」といわれる難病を患っていると告白。「私を襲っていたけいれんの原因が分かりました」「残念ながら、そのけいれんは私の日常生活のあらゆる局面に影響を与えています。歩行が難しくなることもあり、自分の声帯を使って以前のように歌うことができません」と声を詰まらせながら打ち明けた。

米国立神経疾患・脳卒中研究所によると、スティッフパーソン症候群は進行性の難病で、特に脳や脊髄(せきずい)などの神経系に影響を及ぼす。筋肉の極端な硬直や、苦痛を伴う胴体や手足のけいれん、著しい動作障害などの症状が表れ、骨折を引き起こすほど激しいけいれんが起きることもある。

治療を受ければ症状は改善するが、治療法はない。

歌手のセリーヌ・ディオンさんがスティッフパーソン症候群と診断されていることを告白した

ディオンさんはしばらく前から健康状態が悪化していたが、素晴らしい医療専門家や子どもたちに支えられてきたと話し、「自分の強さと再び公演できる力を取り戻すため、スポーツ医学療法士と一緒に毎日頑張っています」「でも、つらかったことは認めなければなりません」と告白した。

公演については「いつも100%発揮しています。でも今の私の状態ではそれができません」と語り、今は回復に向けた治療に専念すると説明。「近いうちにお会いできることを心から望んでいます」と締めくくった。

2023年春に予定されていたディオンさんの公演は24年に延期され、23年夏の公演は中止になった。

セリーヌ・ディオン、難病告白

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