米誌タイムの「今年の人」にウクライナ大統領

ウクライナのゼレンスキー大統領が米誌タイムの「今年の人」に選ばれた/Time Magazine

2022.12.08 Thu posted at 11:38 JST

(CNN) 米誌タイムが毎年、世界に影響を及ぼした人物として発表する「今年の人」に、ウクライナのゼレンスキー大統領と「ウクライナの魂」が選ばれた。

タイムのエドワード・フェルゼンタール編集長は7日のインタビューで、「ゼレンスキー氏はここ何十年もみられなかったようなやり方で世界を刺激した」と述べた。

ロシアが2月24日にウクライナに爆弾を落とし始めてからも、ゼレンスキー氏は首都キーウ(キエフ)にとどまり、支援を呼び掛け続ける道を選んだ。

同25日に初めて、閣僚や市民社会が健在であることを示そうとインスタグラムに投稿した40秒の動画から、国会や世界銀行、グラミー賞授賞式などに向けて毎晩配信してきたリモート演説まで、「大統領はどこにでも現れた」と、フェルゼンタール氏は話す。

ウクライナ兵に囲まれたウクライナのゼレンスキー大統領=4月4日、ウクライナ首都キーウ(キエフ)近郊ブチャ

ゼレンスキー氏は2019年4月、41歳で大統領に就任。コメディアンからTVプロダクション企業の共同設立者、さらに戦時下の大統領へと、短期間のうちにユニークなキャリアをたどってきた。

ウクライナの在英大使館によると、ロシアに狙われているとされながらキーウに残った同氏は米国に対し、「戦いはここで起きている。車に乗せてもらう必要はない。弾丸が必要だ」と訴えた。

同氏は恐怖の代わりに勇気を広め、自由を守るために国民を団結させ、民主主義や平和のもろさを世界に思い知らせたという理由で、今年の人に選ばれた。

昨年の「今年の人」は米実業家イーロン・マスク氏だった。07年にはロシアのプーチン大統領が「今年の人」に選ばれた。必ずしも名誉な肩書とは言い切れないが、世界の出来事に影響を与えた人物に贈られる。

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