アジア系女性に激しい暴行、男に禁錮17年半の判決 米NY州

防犯カメラの映像に映った男とアジア人女性/Yonkers Police Department

2022.12.01 Thu posted at 13:12 JST

(CNN) 米ニューヨーク州ヨンカーズで今年3月、アジア系の高齢女性に激しい暴行を加えたとしてヘイトクライム(憎悪犯罪)の罪に問われた男が、禁錮17年半の判決を言い渡された。ウェストチェスター郡地区検察が11月27日、記者会見を開いて発表した。

男は女性を100回以上も殴り、体を踏みつける様子が防犯カメラの映像に映っていた。

判決を言い渡されたのはタメル・エスコ被告(42)。検察との合意に基づき9月に罪状を認めていた。判決では17年半の禁錮に加え、出所後5年間の保護観察を命じた。

事件は今年3月11日に発生し、ヨンカーズ警察が防犯カメラの映像を公開していた。被害者はフィリピン系の67歳の女性で、検察によると、エスコ被告は通りすがりのこの女性を「アジア人」などと口汚くののしって殴りかかった。

防犯カメラの映像によると、女性が自宅アパートの玄関に入ってドアに鍵を差し込んだところで、後ろから来たエスコ被告が女性の頭を殴り、地面に押し倒した。

記者会見を行った米ニューヨーク州ウェストチェスター郡地区検察=11月30日

エスコ被告は地面に倒れた女性を100回以上も殴り、何度も体を踏みつけてつばを吐いたとされる。

女性は脳出血や顔面の骨折などの重傷を負った。

女性は検察を通じて発表した声明でこう述べている。「タメル・エスコの凶暴さと憎悪のために、私は24年間、自宅と呼び、娘たちを育ててきた場所と、長年の近所付き合いを失った。……襲われている間、私はただ、『主よ。どうか私を助けてください、娘はまだ私を必要としています』と考えていた」「全く見知らぬ相手が私の生まれのみを理由に、無情にもつばを吐き、100回以上も殴ったり蹴ったりした」

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