(CNN) まだ赤ん坊だった頃に米テキサス州フォートワースの家族の元から連れ去られた女性が、DNA鑑定によって身元が判明し、51年ぶりに両親との再会を果たした。家族が27日に発表した。
一家の投稿によると、メリッサ・ハイスミスさんは1971年、生後わずか22カ月で、ベビーシッターとして雇われた女性に連れ去られた。
CNN提携局のKTVTによれば、ハイスミスさんはメラニーさんという名で育てられ、自分の素性を知らないまま、主にフォートワースで暮らしていたという。
母のオルタ・アパンテンコさん(左)と座るハイスミスさん/Courtesy Highsmith family/Facebook
フェイスブック経由で連絡を受けるまで、家族が自分を探していることを知らなかったというハイスミスさん。最初は詐欺かもしれないと思ったと振り返る。
「父はメッセージで『自分は51年間、娘を探している』と私に告げた」(ハイスミスさん)
家族は家系調査会社「23andMe」のDNA鑑定を通じ、ハイスミスさんを発見した。
「私は自分を育てた女性に『私に話すべきことがある?』と尋ね、私がメリッサだったと彼女が知っていることを確認した」とハイスミスさんは語る。
ハイスミスさんは26日、両親と再会を果たし、「正式かつ法に基づくDNA鑑定」を行った。
刑事事件としての時効は、ハイスミスさんの18歳の誕生日の20年後に成立した。しかしフォートワース警察は、51年前の連れ去りに関する捜査を続けるとしている。
地元紙が母のオルタ・アパンテンコさんの話として伝えたところによると、アパンテンコさんはメリッサさんが連れ去られた当時、仕事中に娘の面倒を見てくれるベビーシッターの求人広告を新聞に出し、この広告を見て訪れた女性に、アパンテンコさんのルームメートがメリッサさんを預けた。女性はメリッサさんを連れ去ったまま、二度と戻らなかったという。