米フロリダ州ケープカナベラル(CNN) 人類の月面着陸を目指す米航空宇宙局(NASA)の「アルテミス計画」第1弾として16日に打ち上げられた宇宙船から、地球の姿をとらえた最初の写真が送られてきた。
宇宙船「オリオン」から見た地球の写真は、打ち上げの約9時間後、月へ向かうオリオンが地球から約9万キロ離れた時点で公開された。
打ち上げから約9時間後に宇宙船「オリオン」から撮影された地球の写真/NASA
人が乗ることを想定した宇宙船が地球の姿をとらえたのは、1972年に終了したアポロ計画以来、初めてだった。
オリオンを搭載したロケット「SLS」=米フロリダ州ケープカナベラル/NASA/Youtube
オリオンを搭載した高さ98メートルのロケット「SLS」は米東部時間午前1時47分、米フロリダ州から打ち上げられ、宇宙空間に到達後、オリオンが切り離された。
打ち上げから約8時間後、オリオンは軌道修正のための燃焼を行った。21日には月に最接近し、25日には月の自転と逆行する軌道に入る。
最接近時は月の表面から約96キロの圏内にまで近づく予定。
写真には船長役のマネキン「ムーニキン・カンポス」の姿もあった/NASA
宇宙船には内部と外部に16台のカメラが設置されている。16日に公開された写真には、宇宙服姿で座席に座る船長役のマネキン「ムーニキン・カンポス」をとらえた1枚もあった。