(CNN) ノルウェー国王の一人娘マッタ・ルイーセ王女(51)が婚約者の米国人霊媒師デュレク・ベレット氏と営む代替医療ビジネスに専念するため、公務から身を引くことになった。
ルイーセ王女の王位継承順位は4位。王室は8日、現時点でルイーセ王女は王室を代表しないと発表した。ハーラル国王の望みで王女の称号は維持される。
声明の中でルイーセ王女は代替医療に以前から関心があったと告白し、「確立された通常医療を補う重要なサプリメントになり得る」と説明した。
王女は婚約者のベレット氏と共同でセミナーを運営。「自分の内なる神を呼び起こし、自分に与えられたものを生かして世界を変える」という「瞑想(めいそう)と霊媒のエクセサイズ」を提供している。
ベレット氏は霊媒ヒーリングについて紹介した「スピリット・ハッキング」という著書があるほか、222ドル(約3万2000円)の「精神最適化」サービスでは「あなたを傷つけようとする外部のエネルギーから身を守る精神的・エネルギー的防御を呼び起こし、より安全な癒やしの空間へ導く」とうたっている。
ベレット氏のクライアントの中には米女優グウィネス・パルトロー氏のような有名人もいる。ルイーセ王女は2019年、この3人で一緒に休暇を過ごす写真をインスタグラムに投稿していた。
発表によると、ルイーセ王女とベレット氏は今後も「家族関連の大切な集まり」には出席するものの、商業活動に関してノルウェー王室との関係は示唆しない。その目的については、商業活動と王室との間に明確な一線を引くことで、王室に関する誤解を防ぎ、王女とベレット氏の事業活動における自由度を高めると説明している。
ルイーセ王女は02年に作家のアリ・ベーン氏と結婚して3人の娘が生まれたが、16年に離婚を発表。ベーン氏は19年、クリスマスの日に自殺した。