バイデン氏、米国民の不満を「理解」 共和党と協力の用意

記者会見を行うバイデン米大統領=9日/Ting Shen/Bloomberg/Getty Images

2022.11.10 Thu posted at 10:23 JST

(CNN) バイデン米大統領は中間選挙を受けた9日の記者会見で、民主党が予想外の健闘を見せる結果を踏まえつつも、有権者が不満を抱いている現状を「わかっている」と語った。

バイデン氏は「多くの人々にとってこの数年が非常につらいものだった」との認識を示した上で、新型コロナウイルスの流行や不安定な経済状況といった課題への対応策が「来年1~3月には実感できるようになる」と語った。

下院で共和党が勝利すれば「共和党と協力する用意がある」とも述べた。CNNの予測では、下院の多数党はまだ決まっていない。

バイデン氏はまた「米国民が共和党にも我々と協力することを期待しているのは明らかだ」とも述べた。

具体的な協力分野としてはロシアによるウクライナ侵攻への対抗を挙げた一方、インフレを悪化させる提案や気候危機への対応では妥協できないと明言した。

バイデン米大統領は国民の不満を理解していると語った=米ホワイトハウスのステート・ダイニングルーム

共和党が下院の過半数を押さえれば、下院の議事進行を掌握し、召喚の権限や委員会の運営を握ることになる。同党はバイデン政権に対する調査を最優先事項の一つにすると公言している。

立法面では政府予算など議会通過が必須の法案が待ち受けており、共和、民主両党が協力できるかが試されることになる。

バイデン氏はトランプ前大統領が掲げるスローガン「MAGA(米国を再び偉大に)」の熱狂を打ち破ったと思うかとの質問に「そうは思わない」と答えつつ「彼らは共和党のより少数派であると思う」と語った。

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