北朝鮮、最新鋭ICBM実験に失敗か 韓国政府関係者

故金日成(キム・イルソン)主席の生誕105年記念日に行われた軍事パレード。ロケット砲が披露された=2017年4月15日、平壌/Damir Sagolj/Reuters

2022.11.04 Fri posted at 10:20 JST

ソウル/東京(CNN) 北朝鮮が3日午前に発射したミサイルについて、韓国政府関係者は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)と思われるミサイルの発射実験に失敗したと見ていることを明らかにした。北朝鮮は米韓合同軍事演習を背景として、ミサイル実験を加速させていた。

米韓合同軍事演習は4日で終わる予定だったが、北朝鮮のミサイル発射を受けて韓国空軍は、大規模演習の期間延長で両国が合意したと発表した。

米国防総省によると、合同演習は10月31日から始まり、両国から航空機240機と兵士数千人が参加している。

北朝鮮は今週発表した声明でこの演習に反対し、2日から3日にかけて連続してミサイル発射実験を実施。3日には、米韓軍事演習の延長を「極めて危険な誤った選択」として非難する朴正天(パクジョンチョン)朝鮮労働党中央委員会書記の声明を、朝鮮中央通信を通じて発表した。

韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は3日夕にも短距離弾道ミサイルを東部沿岸沖に向けて発射した。米国防総省で米国のロイド・オースティン国防長官と韓国の李鐘燮(イジョンソプ)国防相が会談する直前だった。

北朝鮮の国営メディアが公開した最新鋭ICBM「火星17」の打ち上げの画像

オースティン長官は李国防相との共同記者会見で、北朝鮮の「無責任かつ無謀な行為」を非難した。

防衛省によると、ICBMと思われるミサイルは、現地時間の3日午前7時39分ごろ、北朝鮮の西海岸から発射され、約750キロ飛行して日本海に落下した。

北朝鮮政府関係者によると、このミサイルは、北朝鮮が3月24日に初めて実験を成功させた最新鋭ICBM「火星17」だった疑いがある。

しかし韓国政府関係者によれば、今回成功したのは2段目の切り離しのみで、防衛省によると最高高度は約2000キロにとどまり、3月の実験の3分の1にも届かなかった。

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