アマガエルの新種6種、中米エクアドルで発見

エクアドルのアンデス山脈で6種の新種のアマガエルが発見された/Puce-Bioweb

2022.10.28 Fri posted at 16:56 JST

(CNN) 南米エクアドルの環境省は、アンデス山脈の東側斜面でアマガエルの新種6種が見つかったと発表した。

発表によると、新種のアマガエルは教皇庁立エクアドルカトリック大学と国立生物多様性研究所の研究者3人が、リャンガナテス国立公園とサンガイ国立公園で発見した。両国立公園では、アマゾンの森林豊かで多様な生態系が守られている。

3人の研究者の1人、サンティアゴ・ロン氏は26日、カエルの新種6種の発見は4年がかりだったとCNNに語った。

研究チームは山奥の森林で2008年と15年、17年に調査を行い、データを分析して論文をまとめた。


発見された新種はエクアドルのアンデス山脈の東斜面で見つかった/Puce-Bioweb

学術誌に発表された論文によると、新種はいずれもプリスティマンティス属のカエルの仲間だった。プリスティマンティスは水中ではなく地面に卵を産むカエルで、569種以上がホンジュラス東部からパナマ、ボリビア、アルゼンチン北部、ブラジルにかけての中南米に生息している。

エクアドルの国立公園で発見された6種類のアマガエル

ロン氏によると、6種のうち1種は、中南米で自然を守って殺害された環境保護活動家に敬意を表して「レジスタンシア(<抵抗>の意味)」と命名された。「この10年、中南米は環境保護活動家にとって最も危険な地域だった」と同氏は話す。

発見されたアマガエルについては個体数に関する情報が欠如していることから、絶滅危惧種を分類した国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「情報不足」に分類するよう研究チームは勧告している。

エクアドルは669種の両生類が生息しており、ブラジルとコロンビアに次いで世界で3番目に多様性が豊かな国だとロン氏は解説している。

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