(CNN) イタリア各地で観光客による迷惑行為が後を絶たない。今度は南部アマルフィの大聖堂前で、女性のヌード写真撮影をしていた観光客3人が「わいせつ行為」で摘発された。
現地時間の17日午前7時半ごろ、大聖堂の扉の前で、女性が赤い布で前を覆っただけの姿で写真撮影用にポーズを取っているところを地元住民が目撃して動画に収めた。
アマルフィ在住の作家ローラ・セイヤーさんはCNNの取材に対し、「ショッキングだったのは、それがあの教会で起きたことだ」と憤る。
動画を撮影した地元住民の女性も「教会で裸になるなんて」と信じられない様子だった。
大聖堂は9世紀の建築で、十二使徒の聖アンデレにささげられ、1206年以来、聖アンデレの聖遺物が安置されていると伝えられる。
地元のニュースサイトによると、3人は無許可で写真撮影を行っていたといい、アマルフィを離れる前に警察につかまった。使っていた機材はプロ用には見えなかったと同サイトは伝えている。
別のサイトによれば、女性は衣服を着けて訪れ、大聖堂の階段を上って裸になった。警察の調べに対しては、旅の思い出作りをしていただけだと話しているという。
アマルフィ警察によると、摘発されたのは英国人で、カメラマンの男とモデル、アシスタントの3人。「公共の場でのわいせつ行為」の容疑で送検された。
イタリアでは運河で泳いだり器物を破壊したりといった迷惑行為で摘発される観光客が相次いでいる。アマルフィでは9月に女性2人が聖アンデレ噴水で真夜中に泳いでいたところを見つかった。