(CNN) 南米ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は11日、同国北中部のアラグア州で9日に発生した土砂災害で、少なくとも39人が死亡、50人以上が行方不明になっていることを明らかにした。
大統領は国営放送を通じて発表したビデオ声明の中で、「死亡した犠牲者はほぼ100人に近付いている」と述べた。アラグア州サントスミチェレナ市で豪雨による大規模な土砂災害が発生してから数日が過ぎ、行方不明者の生存は危ぶまれる状態になっている。
デルシー・ロドリゲス副大統領は10日、大雨のために5カ所で河川が氾濫(はんらん)したと述べ、捜索活動は続いていると説明していた。
災害対策当局によると、捜索救助活動には警察などから1000人以上が加わっている。
大統領は被災者支援のための緊急拠出を発表した。
通信省によると、土砂崩れによって少なくとも1300世帯が被災した。ロドリゲス副大統領によれば、住宅は計317棟が破壊され、757棟に被害が出ている。1万世帯以上は断水に見舞われているという。
ベネズエラは犠牲者をしのび、9日から3日間の服喪に入った。