スペースX宇宙船、ISSにドッキング 若田さん搭乗、ロシアも初参加

クルードラゴン宇宙船を搭載したファルコン9ロケット=5日、米フロリダ州ケープカナベラルのケネディ宇宙センター/Joel Kowsky/NASA/Getty Images

2022.10.07 Fri posted at 12:59 JST

(CNN) 多国籍の宇宙飛行士を乗せた米スペースXの宇宙船が米国時間の6日、国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした。

「クルー5」と呼ばれる今回のミッションでは、米航空宇宙局(NASA)とスペースX、および世界各国のパートナーが手を組み、今回初めてロシアも参加した。宇宙船は米東部標準時の5日正午、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、29時間かけてISSに到着した。

完全自律式の宇宙船「クルードラゴン」は、小型推進装置を使って方向を維持しながらドッキングポートに接近。米東部標準時の6日午後5時1分、ドッキングに成功した。


宇宙船「クルードラゴン」/NASA

宇宙船とISSを隔てるハッチが開くと、クルー5の4人とISSに滞在していた宇宙飛行士7人が合流した。

ISSに到着したのは、NASAのニコール・マン、ジョシュ・カサダ両宇宙飛行士、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の若田光一宇宙飛行士、ロシアの宇宙機関ロスコスモスのアンナ・キキナ宇宙飛行士の4人。

国際宇宙ステーションに入ったNASAのニコール・マン宇宙飛行士

マン宇宙飛行士は米先住民女性として初の宇宙飛行に臨み、スペースXの宇宙船で女性として初めて船長を務めた。

キキナ宇宙飛行士の参加は、NASAとロスコスモスが7月に結んだ協定の一環として実現した。ロシア軍のウクライナ侵攻で米ロ間の緊張は高まっているが、NASAは繰り返し、ISSに関するロスコスモスとの協力関係は、ISSの運営と貴重な科学研究を続ける上で不可欠だと強調してきた。

ロスコスモスも5日の記者会見で、米ロ間のパートナー関係の重要性に言及した。

クルー5の宇宙飛行士は約5カ月間、宇宙に滞在し、ISS外装メンテナンスの船外活動や200あまりの科学実験を行う。

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