（ＣＮＮ） 米フロリダ州に２８日に上陸し、広範囲にわたる強風、大雨、高潮で壊滅的な被害をもたらした大型ハリケーン「イアン」はその後勢力を弱め熱帯低気圧に変わったが、大西洋を移動しながら再び勢力を強めている。同州北東部沖で２９日中にハリケーンに発達すると予想されている。
国立ハリケーンセンター（ＮＨＣ）が米東部時間午前１１時に出した注意報によると、最大風速は３１メートルと強烈な熱帯低気圧で、ハリケーンに近い強さだ。
イアンは北上しており、ＮＨＣは３０日に５段階で一番弱いカテゴリー１のハリケーンとしてサウスカロライナ州に上陸すると予測している。
ＮＨＣは「３０日未明からサウスカロライナ州沿岸でハリケーン級の強風が予想される」と警告している。
予報を受け、サウスカロライナ州のサバンナ川からリトル川入り江までの全沿岸にハリケーン警報が発令された。
２９日正午前後の熱帯低気圧の強風域はフロリダ州ウェストパームビーチからサウスカロライナ州マートルビーチまで約６００マイル（約９６５キロ）にわたっている。