(CNN) サッカー女子スペイン代表の選手15人が、監督の練習方法のために自分たちの精神状態や健康状態が傷つけられていると訴え、代表辞退を申し出た。
スペインサッカー連盟は22日、選手15人から代表選抜を断るメール15通が届いたと発表。選手たちと代表チームのホルヘ・ビルダ監督やスタッフとの間に問題があると述べ、「スペインでも世界でも、男女を通じてサッカー史上、前例のない状況」と位置付けた。
連盟によると、選手たちは「現在の状況」が自分たちの精神状態や健康状態に重大な影響を与えていると訴えたという。
ロイター通信が関係者の話として伝えたところによると、選手たちはけがに対する対応やロッカールームの雰囲気、ビルダ監督のチーム選定やトレーニングに不満を募らせていた。
同連盟もスペインサッカー協会も、ビルダ監督を支持している様子だ。
連盟は「代表監督やそのコーチ陣の続行に選手が疑問をはさむことは許さない。そうした決定は選手たちの権限の範囲外だ」と強調。選手からの圧力は一切容認しないと述べ、「この種の策略は模範的とはほど遠く、サッカーやスポーツの価値観を逸脱していて有害だ」と非難した。
スペインサッカー協会は、選手たちが過ちを認めて許しを乞わない限り、代表チームに戻ることは許さないと言い添えた。
連盟によると、代表チーム選抜の栄誉を拒むことは極めて重大な違反行為とみなされ、2~5年の資格停止処分を受けることがある。