ロシア石油大手ルクオイル会長、病院の窓から転落死 モスクワ

ルクオイルのラビル・マガノフ会長がモスクワ市内の病院の窓から転落死した/Mikhail Klimentyev/AFP/SPUTNIK/Getty Images

2022.09.02 Fri posted at 10:32 JST

モスクワ/ロンドン(CNN Business) ロシアの大手石油・ガス会社ルクオイルのラビル・マガノフ会長が、モスクワ市内の病院の窓から転落して死亡した。ロシア国営メディアが伝えた。

情報筋はロシア国営タス通信に「6階の窓から男性が転落し、けがを負って死亡した」と語った。

ルクオイルも1日付でウェブサイトに声明を掲載し、会長の死を公表した。

ルクオイルは会長が「重い疾患の末に他界した」と述べ、転落については触れなかった。「マガノフ会長は当社のみならず、ロシアの石油・ガス産業全体の発展に多大なる貢献をした」とも述べた。

ルクオイルはロシア第2の石油・ガス会社で、今年3月にはウクライナでの「武装紛争のできる限り早期の終結」を呼びかけたことで注目を浴びた。

当時、同社の取締役会は株主、従業員、顧客に宛てた声明の中で、「今回の悲劇で被害を受けたすべての犠牲者に、心からお見舞いを申し上げます」と述べ、さらに「当社は真摯(しんし)な交渉と外交を通じて恒久的な停戦と問題解決が実現することを強く支持します」と記した。

ルクオイルは多国籍企業で、写真はベルギー首都ブリュッセルにある同社貯蔵タンク

同社は世界で産出される原油の2%を生産し、10万人以上の従業員を抱えている。

ロシア国営RIAノーボスチ通信は1日、マガノフ会長は「自殺した可能性が高い」とする警察筋の発言を報じた。

この情報筋は「現在当局は事案の原因把握に向けて現場を捜査している」とRIAに語った。

これまでのCNNの報道によれば、1月下旬以降少なくとも5人のロシア人実業家が死亡したとみられる。

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