米国がシリアで新たな空爆、ロケット弾攻撃による米兵の負傷受け 米当局者

米国がシリアで新たな空爆を行ったのはイランによる米軍を狙った最近の攻撃への対抗措置としている/STAFF/AFP/Getty Images

2022.08.26 Fri posted at 10:45 JST

(CNN) 米国がシリア北東部デリゾール近郊にある敵対勢力の拠点及びロケットランチャーを標的にした新たな空爆を実施した。これに先立つ24日には、有志連合軍の基地にロケット弾が撃ち込まれ、米軍兵士3人が軽傷を負っていた。米当局者が明らかにした。

空爆で敵側の戦闘員多数が殺害された。この空爆は対地攻撃機のAC130ガンシップ1機が夜間に行った。

これより前には米軍の攻撃用ヘリが車両3台と複数のロケットランチャーを破壊した。有志連合軍の基地へのロケット弾攻撃にはこのランチャーが使用されていた。米中央軍が声明で明らかにした。

初期段階の評価によると、ヘリからの攻撃ではイランの支援を受けた民兵2~3人も殺害されたという。

米国がシリアで新たな空爆を行ったのはイランによる米軍を狙った最近の攻撃への対抗措置としている

米国防総省は25日、一連の空爆でイランの支援を受けた民兵計4人が殺害されたと発表した。引き続き状況を検証するとしている。

米中央軍のマイケル・クリラ司令官は声明で「いかなる集団も我が軍を攻撃すれば無事では済まない。我々は必要なあらゆる措置を講じて自国民を守る」と述べた。

今回の軍事行動の応酬は、米国とイランの関係にとって重要なタイミングで起きた。イランの核開発に歯止めをかけるための核合意立て直しに向けた協議は、このところ一定の進展を見せていた。

24日、ある政府高官はCNNの取材に答え、23日の空爆と合意立て直しの取り組みの間にいかなる関連もないと強調。単にイランによる米軍を狙った最近の攻撃への対抗措置だったと説明した。

米国がシリアで新たな空爆、ロケット弾攻撃による米兵の負傷受け

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