(CNN) 米アラスカ航空は、シアトル発サンディエゴ行きの旅客機で離陸直後にトラブルが発生し、シアトルの空港に引き返したと発表した。
トラブルは現地時間の22日午前、アラスカ航空558便で発生。同航空によると、離陸直後に機体の左側で異常な振動が報告されたため、空港に引き返して無事着陸した。
同機は午前7時36分、シアトル・タコマ国際空港を出発し、8時4分までに同空港に戻った。
着陸の際、カウリング(エンジンを覆う着脱式の金属カバー)の一部が機体から外れたとしている。
同機に搭乗していた乗客のグレッグ・アンダーソンさんは、機体の左エンジン部分の損傷を示す写真を撮影した。
アンダーソンさんはCNNの取材に対し、小さなポンという音が聞こえて機体が振動し始めるのを感じたと証言。カウリングの一部が外れるのが見え、続いて機長から「異常な振動」を感知して着陸場所を探しているとの説明があったと振り返った。
着陸の際、カウリングがさらに脱落したとアンダーソンさんは話している。
アラスカ航空によると、同機には乗客176人と乗員6人が搭乗していたが、けが人の報告はなかった。
「同便の操縦士2人は合わせて32年以上の飛行経験があった」と同航空は述べ、「客室乗務員とともに、プロとして素晴らしい対応をした」と称賛している。
トラブルが起きたボーイング737―900ER型機については、使用を中止して安全チームが原因を調べている。