（ＣＮＮ） ミャンマーのクーデターで拘束された民主化指導者、アウンサンスーチー氏（７７）は１５日、新たな汚職罪４件で禁錮６年の刑を言い渡された。
事情に詳しい関係者と現地メディアによると、スーチー氏は財団の資金を不正に流用したり、政府の所有地を安く貸し出したりした罪で有罪になった。
同氏はこれまでにも収賄や選挙違反の罪で有罪になり、禁錮刑を言い渡されている。刑期は合わせて１７年になった。
現在は首都ネピドーにある刑務所の独房に収監中。本人はすべての罪状を否認している。
国際人権団体や各国の指導者らはミャンマーの人権状況が悪化していることに懸念を示し、スーチー氏の裁判は不当だと主張してきた。
人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ（ＨＲＷ）のピアソン・アジア局長代理は１５日、「ミャンマー軍事政権による周到な人権侵害の一端だ」と非難した。