ケニア・ナイロビ(CNN) アフリカ東部ケニアの次期大統領にウィリアム・ルト副大統領が選出された。大統領選の選挙管理委員会が15日に発表した。
ルト氏の得票率は50.49%と、ベテランの野党指導者で首相も務めたライラ・オディンガ氏を上回った。オディンガ氏は今回が5度目の大統領選出馬だった。
ルト氏はケニア独立後5人目の大統領となる。大統領選に出馬したのは今回が初めて。
ただ結果発表は憲法で定める期限より2時間以上遅れたほか、選管の間で見方が分かれている。
結果を認めないとした委員4人は記者会見を開き、公式結果に異議を唱えた。その中にはジュリアナ・チェレラ副委員長も名を連ねているが、不正の証拠は示さなかった。
オディンガ氏の率いる連立政党も、選管が結果を発表する前からこれを拒否すると述べていた。
オディンガ氏側が結果の拒否を表明した直後、票の集計センターは少しの間混乱に包まれた。乱闘が発生し、建物内で椅子が投げられるなどした。
ルト氏は大統領選の勝者の発表を受けて演説し、自身に投票した有権者に感謝の言葉を述べた。
同氏の地元からは群衆が勝利を祝う映像が届いたものの、オディンガ氏の支持基盤である都市キスムでは抗議デモが発生。タイヤが燃やされるなどして、煙が空に立ち上る映像が流れた。
副大統領候補としてオディンガ氏とともに戦ったマーサ・カルア氏は結果発表の後、ツイッターに「まだ終わっていない」と書き込んだ。
ケニア大統領選、ルト氏が勝利も一部で混乱