(CNN) ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアの当局者らが、数週間前からイランで無人機の訓練を受け始めたことが分かった。米当局者が最近機密解除された情報として、CNNに語った。
イランがロシアに無人機を提供するとの合意に基づいた訓練だという。
CNNは在米ロシア大使館にコメントを求めたが、返答は得られていない。ロシアのペスコフ大統領報道官は先月、記者団から無人機について質問を受け、ノーコメントと答えていた。
CNNは先月、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)や独占入手の衛星画像に基づき、ロシアの代表団が6月以降、イラン中部の飛行場を少なくとも2回訪れて、武器搭載可能な無人機を視察したと伝えていた。
米当局者らによると、イランは6月に飛行場で、精密誘導ミサイルを搭載できる国産無人機「シャヘド129」と「シャヘド191」を披露したとみられる。サリバン氏は先月、イランがロシアに無人機数百機を売却しようとしているとの見方を示した。
ウクライナ軍はロシア側への攻撃に、トルコ製のドローン「バイラクタル」を使っている。ロシアはこれまで国産の「オルラン10」を偵察や電子戦に使ってきたが、数が不足してイランに助けを求めたとみられる。米当局者らは、ロシアとイランが関係を深めていることにも懸念を示す。
ウクライナは米国に、より強力な軍用ドローン「グレーイーグル」などの提供を求めてきたが、米国はロシアを刺激することを警戒し、慎重姿勢を示している。