（ＣＮＮ） 米ニューメキシコ州アルバカーキ警察は９日、昨年１１月から今年８月にかけてイスラム教徒の男性４人が相次いで殺害された事件に関連して、容疑者の男を逮捕したと発表した。
発表によると、逮捕されたのはムハンマド・サイード容疑者（５１）。殺害された男性４人はパキスタンやアフガニスタンの出身だった。
発表によると、サイード容疑者を逮捕して自宅や車を捜索した結果、同容疑者が一連の殺人に関与したことを裏付ける新たな証拠が見つかった。警察は９日の記者会見で、容疑者が被害者と顔見知りだったことや、個人的な争いが銃撃に結び付いた可能性があることなどが分かったと説明した。
捜査員がアルバカーキ南東部にあるサイード容疑者の自宅の捜索準備をしていた時に、同容疑者が犯行に使ったと思われる車で自宅から出てきたという。
ムハンマド・サイード容疑者
捜査当局は犯行現場で見つかった薬莢（やっきょう）を手がかりに捜査を行い、容疑者の自宅の捜索で犯行に使われた銃が見つかったとしている。
サイード容疑者は、７月２６日にアフタブ・フセインさん（４１）を、８月１日にムハンマド・アフザル・フセインさん（２７）を殺害した疑いがもたれている。警察と地区検察は、昨年１１月に起きたモハマド・アフマディさん（６２）の殺害と、今年８月５日に起きたナイーム・フセインさん（２５）の殺害にもサイード容疑者が関与した可能性があるとみて調べている。
ナイームさんは５日、事件の犠牲者のうち２人の葬儀に参列した数時間後に死亡しているのが見つかった。
当局は２万ドル（約２７０万円）の賞金をかけ、容疑者の逮捕につながる情報の提供を呼びかけていた。
市内に住むイスラム系の住民は不安を募らせ、モスクや買い物にも怖くて出かけられないという人もいた。
イスラム教徒の男性４人殺害、容疑者逮捕 米ニューメキシコ州