ベルリン(CNN) ドイツ・ベルリンで最も大きな森の一つであるグルーネヴァルト内にある警察の弾薬処理場で4日朝、数回の爆発があった後、大きな火災が発生した。
ベルリンの消防当局によると、火災は1万5000平方メートルに広がっているという。当局は住民に現場の森に近づかないように呼びかけている。
第2次世界大戦時の古い軍需品や発煙物、武器の信管を外すために使われる処理場から大きな爆発音が聞こえたと、ベルリン消防署長は記者団に語った。
「危険な状況」で、消防士約120人が消火作業にあたっているという。消防署長は「すべてをコントロールするには時間がかかる」との見解を示した。
弾薬庫のさらなる爆発と破片飛散の恐れがあり、当初は距離を置かなければならなかったため体系的な消火活動ができなかったと当局は説明した。
消防署長は住宅が直ちに火災の脅威にさらされることはないとしながらも、空気が乾燥しているため火災が拡大する可能性があると注意を促した。
タイミング悪く、ドイツでは今年最も暑い天候が予想されている。ドイツ気象局によると、4日には気温が38度に達する見込みで、ベルリンには現在気象警報が出されている。
市当局はドイツ軍の特殊部隊など消火活動にあたる追加の部隊派遣を要請している。
この火災と爆発により、当局は鉄道輸送を停止し、グルーネヴァルトの森周辺の道路へのアクセスを制限している。
ドイツでは第2次世界大戦にさかのぼる弾薬は珍しいものではなく、昨年12月にはミュンヘンの利用者の多い駅近くで古い航空機用爆弾による爆発があり、4人が負傷した。