(CNN) フィリピン北部を27日に襲ったマグニチュード(M)7.0の地震で、少なくとも5人が死亡、130人が負傷した。当局が明らかにした。
米地質調査所(USGS)によると、M7.0の地震はフィリピンで最も人口の多いルソン島の北部で現地時間の27日午前8時43分に発生した。
震源はルソン島アブラ州ドロレスの南東約13キロ、震源の深さは10キロ。400キロ以上離れた首都マニラでも揺れを感じた。
この地震で土砂崩れが発生し、震源の南部の町バウコで撮影された写真には、大きな岩石が道路に崩れ落ちた様子や、がれきを片付ける人たちが写っている。
ベンジャミン・アバロス内相は記者会見で、58カ所で土砂崩れが報告され、15州の200以上の町が被災したと述べた。
国営フィリピン通信(PNA)によると、ルソン島北部ではインフラが損壊し、住宅400棟あまりのほか、学校や病院、橋、歴史的建造物の大聖堂や塔にも被害が出ている。
フィリピン火山地質学研究所は余震に警戒を呼びかける一方で、震源が内陸部だったことから津波警報は出さなかった。
アブラ州では地震で損壊した建物や、地面を覆うがれきの写真が撮影されている。壁にひびが入ったり、傾いたりしたビルもあった。
フェルディナンド・マルコス大統領は28日、視察のためアブラ州の被災地に到着した。