ポーランド、韓国から戦車や榴弾砲を購入へ ウクライナに兵器供与後

韓国のK2戦車=2018年9月11日、韓国・ソウル北東部/Jung Yeon-Je/AFP/Getty Images

2022.07.28 Thu posted at 11:04 JST

韓国・ソウル(CNN) ポーランド国防省は26日、CNNに対し、韓国から戦車約1000台近くと自走榴弾(りゅうだん)砲600両以上、戦闘機数十機を購入すると明らかにした。ロシアとの戦闘を支援するためウクライナに供与した装備品を置き換える目的もある。

契約は27日にポーランドで正式発表され、ポーランドは韓国のK2を基にした戦車980両、K9自走装甲榴弾砲648両、FA50戦闘機48機を購入する。契約額については公表しない方針。

K2戦車は現代ロテムが製造し、自動装塡(そうてん)式の120ミリ戦車砲を搭載する。ポーランド国防省によると、第1弾の180両が年内に到着する見通しで、2026年からはK2をアップグレードした戦車800両の生産も始まる。


韓国空軍のFA50ゴールデンイーグル戦闘機=2017年、韓国の米国空軍基地/SeongJoon Cho/Bloomberg/Getty Images

K9自走装甲榴弾砲の製造元はハンファディフェンス。こちらも第1段の48両が年内に到着する見通しで、24年には第2段となる600両の引き渡しが始まる。25年以降はポーランド国内で生産されるという。

K9自走榴弾(りゅうだん)砲

国防省はこれらの装甲車について、ウクライナに供与したソ連時代の戦車を部分的に置き換えるものになると説明している。

ポーランドのブワシュチャク国防相は22日、ツイッターで、今回の契約は「ポーランドの安全保障やポーランド軍の力を大きく増強」するだろうと述べた。

韓国軍退役将官の全仁釩氏は、ポーランドとの契約は韓国の武器輸出契約として過去最大規模になると説明。契約に含まれる兵器を称賛した。

ポーランドは1999年の北大西洋条約機構(NATO)加盟以来、NATOの重要な加盟国となっている。これまではエイブラムス主力戦車やF35ステルス戦闘機を含む米国製兵器を購入してきた。

ロシアによる侵攻後、ポーランドはウクライナ政府の主要支援国となり、200両以上の戦車や自走榴弾砲をウクライナに送る合意を結んでいる。

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