全英オープンのゴルフ場がイーグル採用 カモメ退治に猛禽類が活躍

150回目となる全英オープンで、カモメを撃退するべく猛禽類に白羽の矢が立った/Ross Kinnaird/Getty Images Europe/Getty Images

2022.07.15 Fri posted at 16:30 JST

(CNN) 全英オープンゴルフの舞台となるスコットランドのセントアンドルーズ。東海岸に面した同地はゴルフの舞台として有名だが、同時に混乱を巻き起こすカモメたちの生息地でもある。

18番ホールでは、観客が静まり返って選手を見守る中、有名な黄色いリーダーボードの上でカモメたちが騒ぎ立てる。

餌を求めて旋回するカモメたちの落とし物に、不運にも当たってしまう不安は常につきまとう。既に被害に遭ったスタッフや観客もいる。

ところが近くのフードコードや観客席にはカモメは1羽もいない。これは大会主催者が猛禽(もうきん)類4羽を採用した成果だった。

オールドコースの観客は、セアカノスリ、モモアカノスリ、ミナミワシミミズク、アフリカソウゲンワシの猛禽類4羽を目にするはずだ。

それぞれ「エンヤ」「ネイラー」「セイジ」「フィーンリー」と名付けられた4羽は、ハンドラーのグローブにとまり、ピクニックエリアや1番および18番ホールの観客席をカモメから守る役割を担う。

ハンドラーのジョンさんのグローブにとまるアフリカソウゲンワシの「フィーンリー」

4羽は今大会のために採用され、14日の開幕戦では早朝からカモメが飛び交っていたことから、ハンドラーのジョンさんがランチタイムに出動した。

「私たちがいなければ、カモメたちが人の食べ物を奪おうとして文字通り急降下爆撃してくるだろう」とジョンさんは話す。

通常、猛禽類がカモメを餌にすることはなく、4羽がコース周辺を飛び回ることもない。しかしハンドラーのグローブにとまった猛禽類が存在するだけで、カモメは近寄らなくなる。

ゴルフに限らず、テニスのウィンブルドン選手権でも、モモアカノスリの「ルーファス」がハトを寄せ付けない活躍を見せている。

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