絶滅危惧のスマトラトラ、双子が誕生 米動物園

8歳のローラが2日、双子を出産した/Oklahoma City Zoo and Botanical Garden via Facebook

2022.07.11 Mon posted at 10:00 JST

(CNN) 米オクラホマ州オクラホマシティーの動物園で、絶滅危惧種のスマトラトラの双子が誕生したことがわかった。

動物園の発表によれば、8歳のローラが今月2日、数分間隔で双子を出産した。母親と双子はいずれも健康で、授乳など重要な節目を迎えていた。

獣医師が数週間後に双子の体重と身長を計測する予定。双子の性別についても調べるという。

動物園の幹部は声明で、「ローラは、我々の動物の家族の新たな一員に対して非常に注意深く育児を行う母親であることを証明した」と述べた。同幹部によれば、ローラは妊娠中、超音波を使った検査や講習会に参加して、世話人が出産の準備ができるようにしたという。

2016年3月31日にローマ動物園で撮影されたスマトラトラのティラ

スマトラトラは、インドネシアのスマトラ島に生息していることから名づけられた。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、絶滅危惧種に指定されている。インドネシアの森林地帯に依然として推計400~500匹の野生のスマトラトラが生息している。

動物保護団体ファウナ・アンド・フローラ・インターナショナルによれば、スマトラトラにとっては密猟が特に脅威となっている。皮や骨、歯が主にステータスシンボルとして需要が高いほか、東アジアの伝統的な医学にも使われるため、狩猟の対象となっている。アブラヤシやコーヒー、アカシアのプランテーションによって生息地も減少している。

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