行方不明の8歳男児、8日後に下水道内で発見 ドイツ

8歳男児が行方不明になってから8日後に発見された。カメラ付きロボットで男児が迷い込んだ経路を特定しようとしている/Martin Remmers/picture alliance via Getty Images

2022.06.30 Thu posted at 07:56 JST

(CNN) ドイツ北西部オルデンブルクでこのほど、8歳の男児が行方不明になってから8日後に下水道内で無事発見される出来事があった。

男児は今月17日午後に行方不明届が出されていた。当局はドイツのプライバシー法に従って男児の姓を明らかにしておらず、「ジョー」という名前のみを公表している。

地元警察の28日の声明によると、発見のきっかけは、25日早朝に通りがかりの人がマンホールのふたから音がするのに気付き、救急隊に通報したことだった。

ジョー君は自宅からわずか約300メートルの場所で発見され、近隣の病院に搬送されて低体温症と脱水症の治療を受けた。

警察の初期報告ではジョー君の学習障害に言及。捜索が続く間、捜索をゲームと勘違いして隠れ続けていた可能性もあると指摘した。

救出後、捜査員はジョー君が失踪した経緯の手がかりを求めて下水道の調査を開始した。

下水道内のロボットの動きはモニターを通してわかる

その結果、当局はジョー君が遊んでいる途中にコンクリートの排水管に入り、下水道にもぐりこんだ後、数メートルで迷子になった可能性が高いと結論づけた。

捜査員によると、排水管の入り口から発見地点までの間にはマンホールシャフトなどが一定間隔で存在するため、ジョー君はそこで立ち上がることができたという。

ジョー君は警察に対し、下水道にいる間にだんだん方向感覚を失い、出口を見つけられなくなったと話している。

警察の報道官はCNN提携局N―TVに「本当にうれしい」と語り、ジョー君が音を立てなかったり、その音が誰にも聞こえなかったりすれば、ジョー君が見つかることはなかったかもしれないと話している。

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