(CNN) 27日のウィンブルドン選手権1回戦で、英国のジョディ・バレージ選手(23)が試合中に体調を崩したボールボーイを介抱する一幕があった。ボールボーイがコートから連れ出される前、バレージ選手はお菓子やエネルギー補給ゼリーを渡すなどして様子を見守った。
18番コートでのバレージ選手とウクライナのレシア・ツレンコ選手の試合の第2セット開始時、ボールボーイの1人は体調不良の様子だった。
「彼はめまいがすると言っていた。実際、彼はあまり話すことができなかった。見ていてとてもつらかった」とバレージ選手は試合後に記者団に語った。
ボールボーイがコートで椅子に座り、審判に見守られている間、バレージ選手は冷蔵庫に急ぎ、水分とエネルギー補給ゼリーを持ってきた。
バレージ選手は、観客から差し出されたグミキャンディーの包みをボールボーイに渡したりもした。
「糖分を摂ってもらおうと思い、スポーツ飲料とゼリーをあげた。グミキャンディーを食べたら気分がよくなったようだ」と語った。
医療班が来てコートの外に連れ出すまでの数分間、バレージ選手はボールボーイに付き添った。
「彼は体調不良で、できるだけ助けようとしただけ。私もここでジュニア時代に一度パニック発作を起こし、彼のような状態になったことがある。彼がどんな気持ちだったか、少しはわかる」と語った。
試合はツレンコ選手が6―2、6―3でバレージ選手を下した。