(CNN) 英経済誌エコノミストの調査部門が、世界の住みやすい都市ランキング2022年版を発表した。前年までと比べて順位が大きく変動し、日本からは大阪が10位にランク入りしている。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)がまとめた22年版のランキングは世界173都市を対象に、医療、治安、政治的安定性、インフラ、緑地といった項目に基づき住みやすさを評価した。
上位は欧州の都市が多数を占め、6都市が上位11位以内にランク入りした。中でもスイスは欧州の中で唯一、ジュネーブとチューリヒの2都市がトップ10に入った。
10位は大阪(日本)。アジアの都市で唯一トップ10入りした/Philip Fong/AFP/Getty Images
トップ10入りが最も多かったのはカナダで、カルガリー、バンクーバー、トロントの3都市が入っている。
EIUは今回のランキングについて、「コロナ禍以前に上位だった国が、安定性やインフラ、サービス、レジャー活動などが評価されて復活している」と指摘する。
一方、ニュージーランドのオークランドはトップ10から脱落し、34位に急落した。
過去に首位だったこともあるオーストラリアのメルボルンも、順位を大幅に下げて10位になった。
欧州でもロンドン(英国)とパリ(フランス)はトップ10に入らなかった。いずれも生活費の上昇が理由で、ロンドンについては英国のEU離脱が影響した。
世界で最も住みにくいとされたのは、ダマスカス(シリア)、ラゴス(ナイジェリア)、トリポリ(リビア)の3都市だった。いずれも長引く紛争や衝突が影を落としている。
ウクライナの首都キーウ(キエフ)は、戦争が続いていることを理由にランキングの対象から外された。
22年版世界の住みやすい都市ランキング上位10位は以下の通り。
1.ウィーン(オーストリア)
2.コペンハーゲン(デンマーク)
3.チューリヒ(スイス)
4.カルガリー(カナダ)
5.バンクーバー(カナダ)
6.ジュネーブ(スイス)
7.フランクフルト(ドイツ)
8.トロント(カナダ)
9.アムステルダム(オランダ)
10(同着).大阪(日本)
10(同着).メルボルン(オーストラリア)