(CNN) 米ニューヨーク市ブロンクス区でこのほど、監禁状態にあったとみられる24歳の女性が、フードデリバリー「グラブハブ」のサービスを使って警察に連絡を取り、無事に救出された。訴状から明らかになった。
身元を伏せられているこの女性は、かねてデートアプリでやり取りしていた男と直接会うことに同意。その後この男から襲われ、レイプされたとみられると訴状は述べている。
男は女性の電話を取り上げたが、女性によると食べ物を注文していいかと尋ねたところ返してよこしたという。
グラブハブの注文画面のコピーからは、女性がコメント欄に次のように書き込んでいたことが分かる。「警察を呼んでください。(中略)気づかれないようにお願いします」
男がフードデリバリーだと思ってドアを開けると、そこにはニューヨーク市警の警官が立っていた。訴状にはそう書かれている。
女性からグラブハブでの注文と助けを求めるメッセージを受け取ったのは、ニューヨーク市の北隣にあるヨンカーズ市のカフェの従業員たちだった。今月19日の午前5時20分前後のことだ。
店舗のオーナーの一人が22日、CNNの取材に答えたところによると、従業員の一人がオーナーの夫に電話して事態を説明した。夫は警察に通報するようアドバイスしたという。
「後は状況を見守るしかなかった。本当のことなのか作り話かも分からなかった」と、同オーナーは振り返った。
ニューヨーク市警の警官は約1時間後に当該の住所に駆け付け、32歳の容疑者をその場で逮捕した。
容疑者はレイプや監禁などの罪に問われている。
容疑者には、数日前に別の26歳の女性に対しても性的虐待を加えたなどの嫌疑がかかっている。現時点で警察が2つの事件に関連があるとみているかどうかは不明。
CNNは容疑者の弁護士にコメントを求めている。
監禁されたとみられる女性、フードデリバリー使い警察に連絡 米