ビル・ゲイツ氏、暗号資産とNFTは「でたらめ」

ビル・ゲイツ氏=5月3日、米ニューヨーク/Michael Loccisano/Getty Images

2022.06.16 Thu posted at 13:55 JST

ニューヨーク(CNN Business) 米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏は暗号資産(仮想通貨)やNFT(非代替性トークン)のファンではないようだ。

ゲイツ氏は、14日に開催された米IT系メディア「テッククランチ」のイベントで、これらのデジタル資産のトレンドは「100%馬鹿な理論に基づいている」と述べ、人々が喜んでそれらを高値で取引する限り、投資家は無価値または過剰評価された資産でもうけることができるとの考えを示した。

ゲイツ氏は人気NFTの「ボアード・エイプ」について、「高価なサルのデジタル画像」が「世界を大いに改善する」と冗談を述べた。

ゲイツ氏は昔ながらの投資を好むという。「生産物を持つ農場、あるいは製品を作る会社のような資産クラスになじみがある」と同氏は述べた。

ビル・ゲイツ氏=5月3日、米ニューヨーク

ゲイツ氏の発言は、ビットコインやその他の暗号資産が暴落している中でのものだ。ビットコインは昨年11月に過去最高値の6万9000ドル(現在のレートで約930万円)を記録した。それ以来、世界で最も価値のある暗号資産のビットコインはその価値の3分の2を失い、14日には2万3000ドルを下回った。10日以降、価値の約25%を失っている。

暗号資産取引所のコインベースは、デジタル通貨市場の崩壊が続く中、従業員の18%を解雇すると発表した。

ゲイツ氏はこれまでも暗号資産に疑いの目を向けていた。ゲイツ氏は昨年、米金融情報サービス「ブルームバーグ通信」とのインタビューで、米電気自動車メーカーのテスラとその最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏がビットコインに投資することはあっても、一般投資家がその動きに従うべきとは言えないと述べた。

ビル・ゲイツ氏、暗号資産とNFTは「でたらめ」と一蹴

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