米CDC、サル痘に「レベル2」の渡航勧告 注意強化を呼びかけ

米CDCが「レベル2」の渡航勧告を出してサル痘に警戒するよう呼びかけている=米ニューヨーク/Adobe Stock

2022.06.08 Wed posted at 13:35 JST

(CNN) 米疾病対策センター(CDC)は天然痘に似た感染症「サル痘」の感染拡大を受け、3段階で2番目の「レベル2」の渡航勧告を出して警戒を強めるよう促した。

CDCは「一般の人にとってのリスクは低い」としながらも、原因不明の発疹(体のどの部分にもできる)の症状が新たに現れた場合は、発熱や悪寒があってもなくてもすぐに医師の診察を受けるよう勧告している。

CDCの渡航勧告は、渡航先の感染状況に応じて以下の3段階に分類される。

・注意――レベル1「通常の注意」
・警戒――レベル2「注意強化」
・警告――レベル3「不要不急の渡航自粛」

ただしCDCの公式サイトでは、新型コロナウイルスのように渡航先ごとの警戒レベルの分類は行っていない。

サル痘の患者の手のひら=1997年、コンゴ民主共和国

レベル2の勧告でCDCが渡航者に呼びかけている対策は以下の通り。

・皮膚や性器に発疹があるなど、症状がある人との濃厚接触を避ける

・生きた野生動物や死骸との接触を避ける

・狩猟肉の摂取や調理、アフリカ産の野生動物を原料とするクリームやローションといった製品の使用を避ける

・病人が使用した衣類や寝具などの使用を避ける

CDCによると、サル痘の症例は6日までに欧州、北米、南米、北アフリカ、中東、オーストラリアで報告されている。英国、スペイン、ポルトガルで報告された症例は、それぞれ100例を超えている。

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