堀江謙一さん、単独無寄港で太平洋を横断 世界最高齢83歳

堀江謙一さんはCNNに対し、健康でいる限り航海を続けたいと語った/Mami Nagaoki/AP

2022.06.04 Sat posted at 15:23 JST

(CNN) 海洋冒険家の堀江謙一さん(83)が4日、世界最高齢での単独無寄港の太平洋横断に成功した。

堀江さんは2カ月以上をかけて太平洋を横断し、午前2時39分に紀伊半島沖の海域に到着した。

堀江さんは航海の最後で四国から和歌山に向かう際、衛星電話でCNNに「夢を夢のままにしてはいけない。目標を持ってその実現に向かって取り組めば、美しい人生が待っている」と語った。


マーメイドII号に乗る堀江さん/Mitsunori Chigita/AP

堀江さんは3月27日、重量990キロ、全長約5.8メートルの「サントリーマーメイドIII号」でカリフォルニア州サンフランシスコから出航した。

今回の旅程では試練もあったというが、衛星電話で毎日家族と連絡を取った。「少なくとも1日に1回は電話しないと家族は心配する」(堀江さん)

堀江さんは旅の途中でどこにも寄港せず、4月16日にハワイのオアフ島沖で目撃されていた。

日本に帰国し家族の出迎えを受ける堀江さん。当時23歳=1963年

サントリーマーメイドIII号が母港の新西宮ヨットハーバーにえい航された後、堀江さんは兵庫県の西宮市での到着式典に出席する予定。

堀江さんは23歳の自動車部品セールスマンだった1962年、日本からカリフォルニア州まで航行に成功した。米国立公園局によると、史上初めて無寄港での太平洋単独横断となった。

話題を呼んだ最初の旅の後、堀江さんは太陽光パネルで推進する船やアルミ缶とペットボトルで作られた船など、環境に配慮した船で太平洋を横断。1999年にはビール樽(たる)で作った船でサンフランシスコから日本まで航海した。

100歳になるまで航海を続けたいと語ったこともある。最初の旅から60年後に単独無寄港で太平洋を横断することになるとは予想もしていなかったという。

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