(CNN) フランス・パリで28日に行われたサッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝で、リバプール側のファンが何時間も前に到着していたにもかかわらずなかなかスタジアムに入場できないトラブルがあり、試合開始に35分以上の遅れが出た。
リバプール側はこの問題について正式な調査を要求。試合はレアル・マドリードが1―0で勝利した。
フランス警察は、スタジアム前に大勢の観客が密集する状況の中で催涙ガスを使用し、その場にいた人たちの身の安全に不安を生じさせた。
リバプール側は、「この容認できない問題の原因について、正式な調査を求める」との声明を発表した。
欧州サッカー連盟(UEFA)によると、原因は有効なチケットを持たない人たちが入場しようとしたことだった。催涙ガスは秩序を保つために使用されたと説明している。
「自動改札で処理できない偽造チケットを購入した数千人の観客によって、リバプール側の自動改札がふさがれた」とUEFAは説明。入場しようとする観客は増える一方となり、正規のチケットを持った観客をできるだけ多く入場させるため、試合開始を35分遅らせたとしている。
しかし試合開始後も競技場の前に大勢の人が詰めかけていたことから、警察が催涙ガスを使ってスタジアム前から排除した。
UEFAはフランス警察やフランスサッカー協会と連携し、今回の事態について検証すると表明した。
試合はやがて始まったが、リバプール側の観客席は空席が目立った。
CL決勝、入場トラブルでファンと警官が衝突