(CNN) ウクライナ東部ルハンスク州で、避難所となっていた学校がロシア軍による空爆を受けて少なくとも60人が死亡した。生存者が当時の様子をCNNに語った。
生存者の男性は鼻と額に包帯を巻いた姿でCNNの取材に答え、「板がぶつかってたたきつけられた、ボールのように身を丸めた」と振り返った。再び爆発があり、小さな石が降り注ぎ、暗闇になったという。
男性によれば、部屋にはずっと叫び続けている女性がいた。女性は引きずり出された後も叫び続け、何も聞こえないため、男性は叫ばないように女性に伝えたという。
生存者の男性が爆撃時の様子を語った=8日/Joe Sheffer/CNN
がれきの除去が始まり、男性は外に出られたという。
ハイダイ州知事がテレグラムに投稿した動画には、攻撃によって完全に破壊された建物が映っている。
ハイダイ氏によれば、学校には推計90人が避難しており、攻撃後の生存者は27人にとどまる。
別の生存者の男性は、爆撃が始まったとき、学校の地下にいた。3つのフロアすべてが倒壊したという。「何もわからなかった。我々は内側にいた。突然、すべてが落ちてきた。暗闇になった。それだけだ」
生存者によれば、避難していた人の中には高齢者もいたという。生存者の男性は、年金生活者や子どもばかりの普通の村が爆撃を受けたと語った。
避難所への空爆で60人死亡、生存者が当時の様子を語る