地雷で両脚失ったウクライナの女性、病院で「結婚式」 ダンスの動画話題に

結婚式の日に撮影された夫のビクトルさんとオクサナ・バランディナさん/CNN

2022.05.06 Fri posted at 10:41 JST

(CNN) 爆発で両脚を失ったウクライナの看護師が病院で即席の結婚式を挙げ、夫となった男性と生まれて初めてのウェディングダンスを踊る――。そんな光景を捉えた動画が世界中で共有されている。

オクサナ・バランディナさん(23)は約1カ月前に地雷を踏み、両脚を切断せざるを得なくなった。

バランディナさんはCNNの取材に「宙に吹き飛ばされたような感じがして、頭の中ですさまじい音が鳴るのが感じられた。そして地面に落下した」「下を見ると、脚がなくなっていた」と振り返る。

その瞬間、「もう生きていたくないと思った」(バランディナさん)

新郎新婦は10代のころから交際していて、2人の子どもがいる。いつの日か結婚する考えは常に計画にあったが、2人は前倒しを決めて結婚手続きを行い、西部リビウの病院でささやかな即席の式を挙げた。

結婚式の日に撮影された夫のビクトルさんとオクサナ・バランディナさん

夫のビクトルさんは「彼女の強さは知っていたが、この5週間で見せたほど強いとは思っていなかった」と語る。

子どもたちはバランディナさんの療養中、祖父母の元に預けられている。子どもたちは母親が苦しんでいることを知っており、ビクトルさんによると、母親が将来義足を付けることはすでに説明してあるという。

子どもたちは前回見舞いに来たとき、「どちらが母親を最初に車椅子に乗せるかで早くもけんかになっていた」とビクトルさんは語る。

バランディナさんは義足の装着するためドイツを訪れる予定。近いうちに教会で正式な結婚式を挙げ、バージンロードを歩きたい考えだ。

「諦める必要はない」とバランディナさんは語り、「自分の人生のために闘わなければ」と力を込めた。

両脚失ったウクライナの女性、病院でウェディングダンス

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