マラドーナの「神の手ゴール」のユニホーム、11億円超で落札

サッカー史上に残る伝説の試合でマラドーナが着用したユニホームが11億円超で落札/Sotheby's

2022.05.06 Fri posted at 13:55 JST

(CNN) サッカー界の伝説的なスター、ディエゴ・マラドーナさんが1986年のワールドカップ(W杯)メキシコ大会準々決勝のイングランド戦で着用していたユニホームがこのほど競売にかけられ、714万2500ポンド(約11億5300万円)で落札された。スポーツにまつわる品目としては史上最高額となった。

金額はオークションを手掛けたサザビーズが発表した。落札者は明らかになっていない。

当該の青いユニホームは元イングランド代表のミッドフィルダー、スティーブ・ホッジさんが所有していた。ホッジさんは試合後にマラドーナさんとユニホームを交換した。試合は2―1でアルゼンチンが勝利した。

試合中、ホッジさんが意図せず浮かせたボールにマラドーナさんが反応したことで、有名な「神の手」ゴールが生まれていた。

さらにその数分後、マラドーナさんはハーフウェーライン付近でパスを受けると、相手守備陣5人をドリブルで次々と抜き去って追加点を決めた。このゴールは後年、国際サッカー連盟(FIFA)の投票によって「世紀のゴール」に選ばれた。

当該の試合に勝利したアルゼンチンはその後もトーナメントを勝ち進み、優勝を果たした

サザビーズでストリートウェアなどの部門を統括するブラーム・ウェヒター氏はこのユニホームについて、スポーツのみならず20世紀の歴史における重要な瞬間を思い起こさせる一品だとの見解を表明。オークションを発表してからの数週間、スポーツファンやコレクターからの反応はすさまじかったと明かした。

ユニホームを展示した会場にも、熱気があふれていたという。

サザビーズによると、スポーツの記念品としてこれまでで最も高額で落札されたのは、近代五輪の開催を提唱する1892年に書かれた手書きの演説原稿。2019年12月に880万ドル(当時のレートで約9億6000万円)で落札された。

試合に使用されたユニホームとしてこれまで競売で最も高い値が付いたのは、ベーブ・ルースが身に着けたヤンキースのユニホームで、落札価格は564万ドル。

今回のオークション前、マラドーナさんのユニホームに付いた予想落札価格は400万~600万ポンドだった。

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