北朝鮮、正恩氏が「新型戦術兵器」の実験視察と報道

北朝鮮メディアが、金正恩総書記が「新型戦術誘導兵器」の発射実験を視察し、実験は成功したと伝えた/Rodong Sinmun

2022.04.17 Sun posted at 13:50 JST

(CNN) 北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は17日、金正恩(キムジョンウン)総書記が「新型戦術誘導兵器」の発射実験を視察し、実験は成功したと報じた。

朝鮮労働党機関紙、労働新聞は同日、実験を視察する正恩氏が笑顔で拍手する場面の写真を公開した。

韓国軍の合同参謀本部が同日発表したところによると、16日午後6時ごろ、北朝鮮東部咸興(ハムフン)から飛翔(ひしょう)体2発が発射され、約110キロの距離を高度約25キロ、最高速度マッハ4で飛行した。

韓国ではこの直後に軍と情報機関、大統領府国家安保室が緊急会合を開き、状況分析と対応を協議した。文在寅(ムンジェイン)大統領は国家保安室から同時進行で報告を受け、関係省庁に北朝鮮の動きを精査するよう指示したという。

発射実験を視察する金正恩総書記

北朝鮮の発射実験は今年すでに12回目。昨年1年間の計4回、一昨年の8回と比べ、明らかに加速している。

専門家によると、北朝鮮は防空網を突破するミサイルの開発を目指しているとみられ、こうした兵器は特に韓国や日本にとって大きな脅威となる。

正恩氏は今月、自身の執権10周年と祖父・金日成(キムイルソン)主席の生誕110年という節目を控え、内外に強さを誇示する必要に迫られている。

また、今月予定される米韓合同軍事演習に抗議する意図もあると考えられる。

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