米議会議事堂に出没のキツネ捕獲、議員がズボンかまれる被害

米議会議事堂に出没したキツネが捕獲された/US Capitol Police

2022.04.06 Wed posted at 10:14 JST

(CNN) 米首都ワシントンの米連邦議会議事堂の敷地内に1匹のキツネが出没し、議員がズボンをかまれるといった被害の通報が相次いだ。議会警察は5日、ツイッターでキツネが捕まったと発表し、キツネ捕獲の様子を写した写真4枚を掲載した。

議会警察はこの日、敷地内をうろついている「猛ギツネ」に注意するよう、電子メールで注意を呼びかけていた。


発見されたキツネ=5日、米ワシントンDCのラッセル上院事務所ビル北側/Bill Clark/CQ Roll Call/AP

その後「速報:捕獲」とツイートし、地元の動物管理当局がキツネを捕獲したことを明らかにした。

議会警察によると、これまでに6人からキツネにかまれたり、かまれそうになるなどの被害が報告されていた。このうちアミ・ベラ下院議員(民主党)は4日、オフィスに入ろうとしたところでキツネに襲われたという。

キツネに襲われたりかまれたりした報告が相次いで寄せられていた

ベラ氏は「足の後ろ側に何かがぶつかった感じがした。驚かすようなことは何もしていなかった」と証言、「小さな犬のような感じだった。誰かの犬だと思ってすぐに飛びのいた。長い傘を持っていてよかった。そのおかげでよけられた」と話している。

広報の説明によると、キツネの歯はベラ氏のスーツを突き抜けていたが、ベラ氏がかまれたのかどうかははっきり分からなかった。ベラ氏は、出血はなく、皮膚にかまれた傷はないようだと語った。

ベラ氏は念のため、4日夜に病院を受診して、狂犬病や破傷風予防の接種を受けた。

議会警察の注意喚起メールによれば、議事堂の敷地内でキツネに襲われた、あるいはかまれたという報告が4日に寄せられたほか、5日にも近くでキツネが職員に近づいてきたという報告があった。

メールでは、キツネを見かけても近寄らないよう呼びかけ、動物管理当局がキツネを捕獲して別の場所に移すため、敷地内で捜索を続けていると説明していた。

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