(CNN) 29日夜に発表された「アジアのベストレストラン50」のランキングで、東京の日本料理店「傳(でん)」が1位を獲得した。
「傳」はミシュランガイドの格付けで二つ星を取っているほか、「世界のベストレストラン」リストでも上位に食い込んできた有名店だ。
CNNのリリト・マーカス・プロデューサーも2019年11月に日本への旅行で訪れていた。
1人で高級レストランに入るのは気後れする。1人だけの予約は受け付けない店もあったが、「傳」の待機リストに登録すると、運よく席が取れた。
どんな店だろうと緊張しながら行ってみると、高級料理がユーモアのセンスとともに提供されて、大変楽しく思い出深い食事になった。
サラダの薄切りニンジンはスマイルマークの形。鶏のから揚げはファストフード風の箱入りで、その箱にはシェフのゆかいな写真とジョークが載っていた。
ファストフード風の箱に入った鶏のから揚げ/Lilit Marcus/CNN
客の出身国に合わせて旗を立てた一品もあった。見回してみると、日米のほかに中国やカナダの旗。持ち帰ればいい記念になる。
シェフの長谷川在佑氏は厨房にこもるタイプではなく、気さくで話し好きだ。愛犬のチワワを連れて店内に姿を見せることも多い。
シェフの長谷川在佑氏と愛犬。店内の柱には客からのメッセージが書かれている/Lilit Marcus/CNN
東京は世界でも有数のグルメ都市だ。滞在した1週間の食事は、コンビニのおにぎりから深夜のラーメン、目の前で握られる高級なすしまで、何もかもおいしかった。
今年のランキングは、2位がバンコクの「ソーン」、3位が東京のフランス料理店「フロリレージュ」。日本からはこのほか6位に「ラシーム」(大阪)、11位に「茶禅華」(東京)など、計11店が入った。