タリバン、女子生徒の授業を再開せず アフガン

アフガニスタンの6年生より上の女子生徒の授業再開が延期された/ZOHRA BENSEMRA/REUTERS

2022.03.24 Thu posted at 09:55 JST

(CNN) アフガニスタンの実権を握るイスラム主義勢力タリバンは、国内の学校で23日から7年生以上の女子生徒への授業を再開すると表明していたが、これは実現しなかった。

アフガンが昨年タリバンに支配されてから約190日間、女子生徒らは教育を受ける権利を奪われたままになっている。

タリバンは国際社会からの圧力を受け、アフガンの新年が過ぎた23日から、男女の校舎や時間帯を分けることを条件に、女子生徒を含む全員の登校を再開すると発表していた。

ところが当日になって、7年生以上の女子生徒にはイスラム法(シャリア)やアフガンの風習、文化に合った制服がデザインされるまで、自宅にとどまるよう指示が出た。タリバン系の通信社が伝えた。

放課後に帰宅する女子生徒ら

「タマナ」と名乗る18歳の女性はCNNとのインタビューで、「8カ月ぶりの学校が楽しみで夜も眠れないほどだったのに、私たち女子生徒は今朝、学校の門で追い返された」「クラスメートは全員、泣きながら帰宅した」と話した。

これに対して、国際社会からは非難が集中。米大使館の高官や米特使らは相次いで「失望」を表明した。

タリバンは先月、一部の大学で男女学生への授業を再開した。この時は、女子学生が通学するための安全な交通機関を事前に用意する必要があったと説明していた。

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