ウクライナ難民にベビーカーや衣類、玩具の寄付 ポーランド国境で支援活動

赤ちゃんを連れた難民のため、ポーランドの駅に置かれたベビーカー/Francesco Malavolta/AP

2022.03.10 Thu posted at 13:00 JST

ポーランド・プシェミシル(CNN) ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、近隣国へ逃れた難民が2週間で200万人を超えた。その中には何十万人もの子どもも含まれる。

女性と子どもは夫や父親をウクライナに残して脱出を強いられた。国境警備隊によると、ウクライナ政府は戒厳令を敷き、18~60歳の男性の出国を禁止している。

ほとんどの人はウクライナ西側のポーランドに逃れ、ハンガリー、モルドバ、ルーマニア、スロバキアにも大勢の人が到着した。多くの場合、何日もかけ、ほとんど何も持たない状態でたどり着いている。

ウクライナ脱出の痛みを少しでも和らげてもらおうと、ポーランドの人たちは見知らぬ人たちを支援する活動を続けている。

難民を乗せた列車が到着するポーランド南東部プシェミシル駅。ホームには、ベビーカー、カート、ジャケット、玩具、縫いぐるみ、おむつ、高齢者のための歩行具などが山積みになっている。全て無料だ。

ポーランドの駅のホームに置かれた支援物資。おむつなどがカートが入っている

ボランティアはCNNの取材に対し、ポーランドの人たちから大量の寄付が寄せられていると語った。ほとんどは口コミで伝わったと思われる。

プシェミシルは、ウクライナから国境を越えてポーランドに入る列車の最初の停車駅。徒歩で入国した人たちにも、ベビーカーやベビーシート、衣類、おむつなどが用意されている。

この1週間でボランティアの組織化も進んだ。外国語ができる黄色いベスト姿のボランティア数十人が難民支援に当たり、欧州のほかの国からも支援が寄せられるようになった。

物資だけでなく、欧州の各地へ車で送ると申し出る人や、学校体育館や難民を受け入れる家庭などの滞在場所を探す手伝いをするボランティアもいる。

フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、持ち物もつても少ない弱い立場の人たちが押し寄せる第2波が懸念されると語った。

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