(CNN) 米首都ワシントンやニューヨークなど各地の都市で26日、ロシアによるウクライナ侵攻に抗議するデモが展開された。
デモにはウクライナ出身者や支援者らが集まった。ニューヨーク市の中心街タイムズスクエアでの集会に参加した首都ウクライナ出身の女性はCNNとのインタビューで、侵攻の始まった3日前から眠れない夜が続いていると訴えた。泣きながらニュースを見たり、ウクライナにいる家族や友人への連絡を試みたりしていると話した。
現地の友人らはロシア軍の戦車に対抗しようと、徹夜で自家製爆弾を用意しているという。
女性はニューヨーク市民らが他人事ととらえている様子を指摘し、「全世界の団結が必要だ。世界を恐怖に陥れている人物を止めなければ」と語った。
曽祖父母がウクライナからの移民だったという男性は、「反ロシアというより親ウクライナ」の「平和的な」集会だと強調しつつ、米国や北大西洋条約機構(NATO)からの軍事支援を求めた。
ジョージア州アトランタ中心部のデモには、数十人がウクライナ国旗の青と黄色を身に着けたり、祈りや連帯を呼び掛けるプラカードを掲げたりして集まり、国歌を歌った。
参加者の男性は、ウクライナとの個人的な縁はないとしたうえで、同国には「世界の支援が必要だ」と主張。米政府やNATOによる支援強化を訴えた。
ワシントンのホワイトハウス前ではデモ隊がウクライナ国旗を掲げ、プーチン・ロシア大統領を「今すぐ止めろ」と声を上げた。ここでも参加者の男性がCNNに「家族や友人はいないがウクライナを応援したい」と話していた。