パリ(CNN) 新型コロナウイルスに関連した規制に反対する「フリーダム・コンボイ」と呼ばれるデモ隊は12日、警察の検問所を抜けてフランスの首都パリに入った。抗議デモにより交通は一時、完全に遮断されたが、警察は催涙ガスを使ってデモ隊を解散させた。
今回の抗議デモはフランスの「ワクチンパス」に反対するもの。カナダでの新型コロナ規制に抗議する「フリーダム・コンボイ」がフランスにも飛び火した形となっている。
フランスとベルギーの当局は10日、デモ隊の進入禁止を発表。フランスでは警官や憲兵ら7200人を3日間にわたってパリ市内の複数箇所に配置していた。
「フリーダム・コンボイ」の参加者が支持者に出迎えられる=12日、パリ/Sam Tarling/Getty Images
今回の抗議デモの主催者が作成した地図によれば、計画では全国からのデモ隊は5つの主要な道路に沿ってパリへ移動する。その後、北上してベルギーの首都ブリュッセルに向かうことになっていた。
デモ隊は凱旋門周辺のジャンクションの交通の大部分を遮断し、トラックや車両からフランス国旗を振るなどした。
凱旋門はパリ中心部に入るための一般的な入り口で、有名なシャンゼリゼ通りとも接している。オートバイや小型車はそれでもなんとか移動できていた。
地元メディアによれば、一部のデモ隊は催涙ガスが使われた。CNN提携局BMFTVの映像によれば、警官がシャンゼリゼ通りで催涙ガス弾を使用した。
警察によれば、現地時間午後3時15分までに14人が逮捕された。警察はトラックをけん引したほか、邪魔になっている車両も移動させた。
パリ警察はツイッターへの投稿で、道路封鎖は容認しないと述べた。