カナダのコロナ規制反対デモ、欧州に飛び火 パリとベルギーが進入禁止措置

パリ警察は11日から14日まで市内の抗議運動を制限すると発表した/Valery Hache/AFP/Getty Images

2022.02.11 Fri posted at 13:20 JST

パリ(CNN) カナダで始まった新型コロナウイルス規制反対デモが、欧州にも飛び火している。フランスの首都パリとベルギーの首都ブリュッセルは、11日にも首都に到達予定のデモ隊の進入を禁止すると発表した。

CNN提携局のBFMTVによると、カナダのトラック運転手がワクチン義務付けなどのコロナ規制に反対して組織した「フリーダム・コンボイ」のデモを受け、フランスでも「ワクチンパス」に反対する同様の抗議デモが組織された。

約100人が参加するデモ隊の車列は、9日にニースを出発してパリに向かっているという。

組織団体の地図によると、デモ隊の車列はフランス全土から首都に通じる5本の幹線道路を使ってパリへ向かっている。その後は北進してブリュッセルを目指す計画で、車列は11日~14日にパリに到達する予定。

「フリーダム・コンボイ」とかかれたポスターを貼る男性=9日、フランス・バイヨンヌ

パリ警察は10日、「この集会に起因する公共秩序違反のリスク」を理由に11日から14日まで市内の抗議運動を制限すると発表した。車列の目的は「首都の封鎖」にあるとしている。

ブリュッセル市長も同日、車列のブリュッセル進入を禁止すると発表。抗議運動の申請が行われていないことを理由に、ベルギー内務省などと連携して車列を許可しないことを決めたと説明した。

フランスの抗議デモに関連するフェイスブックのページでは、この運動を「自由」「基本的人権」のためと位置づけ、「私たちの子どもや若者の犠牲を食い止める」と主張している。

これに対してフランスのクレマン・ボーヌ欧州問題担当相は9日、フランスの放送局LCIのインタビューの中で、デモ参加者を反ワクチン陰謀論者として非難。「市民の生活を妨害しておきながら自由を装うとは矛盾している」と語った。

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