米ボブスレー選手が陽性で隔離、先週末以降の陽性者は計67人 北京五輪

ボブスレー女子の米代表のエラナ・マイヤーズ・テイラー選手。新型コロナウイルスの検査で陽性となったことがわかった/Tom Pennington/Getty Images

2022.02.02 Wed posted at 17:50 JST

北京(CNN) 4日開幕の北京冬季五輪でボブスレー女子の金メダルを目指す米代表のエラナ・マイヤーズ・テイラー選手(37)が、北京入りの2日後に新型コロナウイルスの検査で陽性判定を受け、ホテルに隔離されている。

1日にSNSへの投稿で、無症状のまま隔離中だと報告した。

同選手は夫でボブスレー男子米代表チームの補欠、ニック・テイラー選手とともに、まもなく2歳になる息子を連れて北京に到着していた。

エラナ選手はインスタグラムに「どんな時も五輪にたどり着くのは容易でないけれど、今回は母親になったばかり。それでもできるということを示すのは、最も困難で本当にやりがいのある経験だった」と投稿。これまでと同じ前向きの姿勢を貫きたいと述べ、「私と家族がこの旅でもうひとつ障害に遭遇しただけのこと。早く回復して出場できるという楽観的な望みを、今も持ち続けている」と書き込んだ。

ボブスレーの競技が始まるのは13日。それまでに連続2回の検査で陰性となれば、出場することができる。

北京で陽性になった外国人選手の中には、もっと厳しい期限と向き合っているケースもある。

アルペンスキー女子の香港代表、オードリー・キング選手(19)は1月31日、ボスニアのトレーニングキャンプから北京の空港に到着した時の検査で陽性になった。競技は8日後に迫っていた。

キング選手は同日、インスタグラムへの投稿で「北京の隔離ホテルにいる」と報告しつつ、体調は極めて良好だとして「すぐ陰性になるはず」と語った。

アルペンスキー女子の香港代表、オードリー・キング選手

香港のオリンピック委員会によると、同選手のコーチとチームメートの男子選手が濃厚接触者に認定された。2人とも空港での検査は陰性だったが現在隔離され、7日間連続で12時間ごとに検査を受けることになっている。

1月29日以降に北京入りした選手や代表団関係者で到着後に陽性判定を受けたのは、キング選手を含めて67人。大半は空港で陽性になったが、このうち13人は、選手や関係者を外部から遮断する「バブル」に入ってからの検査で陽性判定を受けた。

バイアスロン女子のロシア代表、バレリア・バスネツォワ選手は北京到着後に2回の検査で陽性となり、SNSに「残念ながら、オリンピックの夢は夢のままで終わるだろう」とSNSに書き込んだ。

ロシア選手団では31日、バスネツォワ選手を含む3人の陽性が確認された。

北京五輪の厳格なバブル方式の下では、検査で陽性になるとただちに隔離され、症状があれば指定の病院へ、なければ隔離施設へ送られる。すべての症状が消え、検査で2回連続で陰性になるまでは戻れない。組織委員会によると、1月23日以降に到着した大会関係者のうち、これまでに200人が陽性反応を示した。

組織委員会は当初、PCR検査で陽性と判定するCT値のラインを「40未満」と厳しく設定していたが、これは先週、諸外国の基準に近い「35未満」に緩和された。

北京へ出発する96~72時間前に義務付けられた検査で陽性を示した選手もいる。ボブスレー男子の米代表ジョシュ・ウィリアムソン選手は1月26日、検査結果が陽性だったため翌日の代表チーム出発には加われないと発表した。

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