ワクチン義務化に抗議のトラックが首都集結、国境も封鎖 カナダ

ワクチン義務化に抗議して集結したトラックがオタワの道路をふさぐ事態となっている/Adrian Wyld/AP

2022.02.01 Tue posted at 11:15 JST

(CNN) カナダの首都オタワで新型コロナウイルスのワクチン義務付けに反対するトラック運転手の抗議デモが続き、米国とカナダの国境往来が妨害される事態に発展している。

トラック運転手で組織する「フリーダム・コンボイ」の車列は数日かけてカナダを横断し、1月29日にオタワに到達した。運転手らは、カナダ入国に際してワクチン接種を義務付けられ、接種しない場合は検査と隔離を義務付けられるとした措置に反対している。

オタワ中心部は31日午前に入ってもトラックなどの車両が詰めかけた状態で、新型コロナ規制に反対する抗議集会が行われている。

検査で陽性と判定され、一家で隔離に入ったカナダのトルドー首相は31日、「我が国の首都でデモを行っている一部の人たちの行為に国民はショックを受け、率直に言って不快感を感じている」と発言した。

オタワ市内にあるホームレス施設は、デモ参加者の一部からスタッフやボランティアが嫌がらせを受け、食料を要求されたと話している。

トラック運転手らの抗議行動を支持し、沿道に立ってカナダ国旗などを振る人々

カナダ西部では、米国との国境がトラックなどの車両でふさがれた状態が続く。カナダ警察は30日のツイッターで同地に近づかないよう車両に呼びかけ、上下線とも交通がストップした状態にあり、車で国境を越えて入国することも再入国することもできないと伝えた。

オタワ警察は30日、「国立戦争記念碑とテリー・フォックス像の冒涜(ぼうとく)、警官や市職員などに対する脅迫行為、市の車両の破損に関連して、犯罪捜査が進められている」とツイートした。

一方、厳しい寒さの中、支持者が徒歩でトラックの車列に加わったり、カナダ国旗を掲げて声援を送ったりする光景もみられた。

オタワ警察によると、デモは今週いっぱい続く見通し。

ワクチン義務化に抗議のトラックが首都集結 カナダ

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