米北東部に猛烈な寒波　一部で停電、記録的な降雪も

（ＣＮＮ） 米北東部が猛烈な寒波に襲われ、数千人が停電に見舞われているほか、一部で記録的な降雪となっている。

米国立気象局（ＮＷＳ）は３０日にツイッターへの投稿で、東海岸の暴風雪により海岸沿いに約３０センチから約６０センチを超える雪が降ったと明らかにした。３０日は夜にかけて中部大西洋沿岸地域に寒波がとどまるとしている。

マサチューセッツ州では強風のため電線が倒れ、２９日遅くには８万８０００軒が停電となった。マサチューセッツ州当局によれば、３０日午後までに停電は約１万６０００軒に減った。

マサチューセッツ州では寒波の中で停電に見舞われている人たちに対して避難所が設置された。こうした施設を利用できるようにするため交通当局が道路の除雪を進めている。

ＮＷＳによれば、今回の嵐は２４時間以内に気圧が２４ヘクトパスカル以上低下する「爆弾低気圧」となった。

フードを深くかぶる作業員＝２９日、ボストン

マサチューセッツやニュージャージー、ニューヨーク、ペンシルベニアの各州の一部では記録的な降雪をもたらした。

ＮＷＳによれば、マサチューセッツ州ストートンでは２９日夜までに過去最高となる３０．９インチ（約７８センチ）の雪が降った。

ニュージャージー州アトランティックシティーでは２９日までに１月としては過去最高の計３３．２インチの雪が降った。これまでは１９８７年１月に記録した２０．３インチだった。

ニューヨーク市のセントラルパークでは２９日７．３インチの雪が降り、１９０４年１月２９日に記録したこれまでの最高の４．７インチを上回った。