(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルスで、交通量の多い高速道路の出口付近に16歳の少女の遺体が遺棄される事件があり、地元当局が多額の賞金をかけて市民からの情報提供を募っている。
捜査を主導しているカリフォルニア州ハイウェーパトロール隊(CHP)によると、殺害されたティオニ・テウスさん(16)は今月8日早朝に遺体で見つかった。
ロサンゼルス郡検視官は、テウスさんが首を銃で撃たれて死亡したと断定した。
カリフォルニア州とロサンゼルス郡、ロサンゼルス市は、容疑者の逮捕につながる情報に計11万ドル(約1260万円)の賞金をかけている。
CHPは26日の記者会見で、「全部ではないにしても、一部だけでもこの事件を目撃した人がいるはずだ」と述べ、「目撃者の証言を手掛かりに、できるだけ早くこの事件の真相を解明したい」と語った。
ロサンゼルス郡地区検察は、テウスさんが人身売買の被害者だった可能性もあるとみている。
検察によれば、テウスさんは性的搾取の被害者で、母親はけがの後遺症で体が不自由になっていた。
ロサンゼルス郡当局者のホーリー・ミッチェル氏は、「黒人女性の死はほとんど知られることも、報道されることもなく、未解決のままになることがあまりに多い」と指摘した。
ロサンゼルスではテウスさんが殺害された数日後に高級住宅街のハンコックパークで24歳の白人女性が殺害される事件が発生。この事件は大々的に報じられ、25万ドルの賞金がかけられた。警察は先週、31歳の男を殺人容疑で逮捕している。