(CNN) サウジアラビアの砂漠というと、大半の人は容赦なく照りつける太陽に焼かれた砂丘を思い浮かべるだろう。しかし最近、こうした砂が一面の雪に覆われる出来事があった。
サウジ国内や周辺地域では、最近続いた雪や雹(ひょう)の嵐で風景が一変。思わぬ雪景色に地元住民の間で興奮が広がり、SNS上で話題をさらっている。
サウジ人写真家のオスマ・ハルビさんは今月、イスラム教の巡礼地メディナの南西にあるバドルの様子を空撮した。
ハルビさんはCNNの取材に、バドルの砂漠地帯でこれほど激しい冬の天候になるのは長年起きていない珍しい現象だと説明し、「記録的な雹の嵐」と形容している。
ハルビさんが撮影を行ったのは今月11日。現地は凍てついた景色を一目見ようと何キロもかけてやって来た訪問者であふれていた。
サウジ通信社(SPA)によると、ハルビさんが現地を訪れた際、気象当局はメディア地方に中程度から激しい雨が降るとの予報を出していたという。
ロイター通信によると、サウジ北西部は今週も冬模様の天気となり、ヨルダンとの国境に近いタブークや付近の山々が雪で覆われた。